『この海に』制作裏話2

2月14日の続きです。
アイルランドに行くことになって、
手に取った本がコレ。

司馬遼太郎『街道をゆく31 愛蘭土紀行』。
この頃は、どこか取材に行くときは、
必ず、このシリーズを探して読んでいました。
(原稿を書きあぐねると、シバリョウの名文を引用して、
シバリョウに助けてもらうのです。
ありがとう。司馬さん)

それはともかく、
この本の?巻にこんな一節を見つけました。

  私は、シングのみじかい戯曲『海へ騎りゆく人々』
  (山本修二訳。岩波文庫)をもっておらず、
  それを探すために八方手をつくした。
  なにしろこの文庫は昭和十四年の刊で、
  いまは絶版になっている。
  それをやっとみつけたとき、
  近来、これほどうれしかったことはなかった。

シングって誰なんだろう? と思いました。

つづく。
 

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